まだ5月というのに、暑い日が続いていますよね。
先日は北海道では39.5度と、体温どころかインフルエンザ並みの気温が観測されました(;´Д`A “`
2018年は東京で積雪23センチの大雪が降るなど、異常気象とも思える気温が多発しています。
北海道だけでなく、各地で真夏日になり、熱中症になる人もすでにいます。
ところで「熱中症」と同じような言葉で「熱射病」や「日射病」という言葉がありますよね?
この違いとはなんでしょうか?
そこで今回は「熱中症」と「熱射病」、「日射病」の違いについて調べてみました。
熱中症とは
熱中症とは、高温多湿の環境に身体が適応しないことによって起こる様々な症状の総称です。
様々な条件により体内の熱を体外へ十分に発散できず、体内に熱が溜まってしまうことで体温がどんどん高くなり、通常の体温調節機能が失われてしまうため、仕事や運動を続けることができなくなります。
熱中症の症状と対処方法
熱中症は進行状況や内臓・身体機能への影響によって3つに分類されます。
分類 | 症状 | 対処 |
Ⅰ度 | めまい 大量の発汗 筋肉の硬直(こむら返り) |
涼しい場所へ移動させる 身体を冷却する スポーツドリンクや経口補水液の補給 |
Ⅱ度 | 頭痛・嘔吐・倦怠感 虚脱感・集中力や判断力の低下 |
医療機関へ ※スポーツドリンクや経口補水液が補給できそうなら補給する困難な時は点滴をする |
Ⅲ度 | 中枢神経症状 肝・腎機能障害 血液凝固異常 |
入院加療が必要(場合により集中治療) |
熱中症を発症してしまった時は適切に応急処置をする必要がありますが、以下のような症状がひとつでも当てはまればすぐに医療機関へ連れていきましょう。
- 本人の意識がはっきりしていない
- 自分で水分や塩分(ナトリウム)が摂取できない
- 水分補給などをしても症状が改善しない
日射病とは
日射病は、炎天下にスポーツや激しい労働をしたようなときに汗がたくさん出て体の水分が足りなくなり、心臓へ戻ってくる血液が少なくなって心臓が空打ちをしてしまう病気で、いわゆる「脱水状態」になる事です。
熱射病とは
熱射病は体の熱を十分に発散できず熱が体にこもってしまい、高い体温に身体が対処できなくなった状態です。熱射病は熱中症の種類の一つで、分類Ⅲ度の症状が熱射病になります。
熱中症かもしれない?そんな時の応急処置
もしも熱中症かもしれないと思った場合は以下のような応急処置をしましょう。
体温を下げる
近くに冷房の効いた部屋があればそちらに移動しましょう。
冷房設備が近くにない場合、額・首・脇の下・ももの付け根などを冷たい水で濡らしたタオルで冷やします。
タオルなどがなければ、洋服を濡らすことで体を冷やすことができます。
扇風機やうちわがあれば風を送ってあげましょう。
飲み物を飲ませる
冷たい飲み物を少しずつ飲ませます。
この時、欲しがるだけ飲ませることがポイントです。
吐き気が強い場合は無理に飲ませずに医療機関を受診しましょう。
脱水症状のチェックポイント
以下のような兆候が見られたら脱水症状を起こしているかもしれません。一刻も早く医療機関を受診しましょう。
- 肌がカサカサしてハリがなくなる
- 目がくぼんでいる
- 脈が速くなる
- 尿量が少なくなる
- 舌が乾く
まとめ
今回は「熱中症」・「日射病」・「熱射病」の違いについて調べてみました。
昔は「熱中症」という言葉ではなく「日射病」と「熱射病」に分類され、強い直射日光での場合は日射病、締め切った部屋や車内などの高温多湿の環境で起こる症状は熱射病に分類されているようです。
いずれの症状も、防ぐためにはこまめな水分補給や塩分補給が大切だということが分かりました。
これからさらに暑くなる季節を迎えるにあたって、「自分は大丈夫」と過信せずに熱中症対策を怠らないようにしたいですね。
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