2020年1月13日は成人式ですね!
成人式と言えば20歳になった新成人を祝う儀式です。
でも2022年4月から成年年齢が18歳に引き下げられることが決定しましたが、そうなると成人式は何歳でやるんでしょうか?
2022年3月時点で19歳の人は成人式は行わないのでしょうか?
そもそも成年年齢が引き下げられると何が変わるの?
…など、分からないことだらけですよね。
そこで今回は以下の疑問を持つ方に向けて徹底調査しました。
[box class=”box29″ title=”こんな人にオススメ”]
- 2022年4月2日以降に18歳になる人
- 2022年4月以前に18歳~19歳になっている人
- 2002年4月2日以降に産まれた子を持つ親
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成人年齢の引き下げはいつから?
民法の改正で成人年齢が20歳から18歳に引き下げられるのは以下の日付からです。
2022年(令和4年)4月1日から
2022年4月1日時点で18歳以上20歳未満の人は、2022年4月1日から成人になるということです。
生年月日で言うと
- 2002年4月2日~2004年4月1日生まれの人
つまり2020年現在、16歳(高校1年生)~18歳(高校3年生)の人が対象になると言うことですね。
2002年4月1日以前に生まれている人は2022年4月1日時点で既に20歳になっているのでもちろん成人です。
ということは「2022年4月1日時点で既に18歳を過ぎているけど20歳にもなっていない」というは狭間にいる年齢の人も2022年4月1日になった時点で成人になるということになります。
分かりにくいので表にまとめてみました。
生年月日 | 新成人になる日 | 成年年齢 |
2002年4月1日以前 | 20歳の誕生日 | 20歳 |
2002年4月2日~2003年4月1日 | 2022年4月1日 | 19歳 |
2003年4月2日~2004年4月1日 | 18歳 | |
2004年4月2日以降 | 18歳の誕生日 | 18歳 |
上の表から分かるように2002年4月2日~2004年4月1日生まれの人だけが成人になる日が誕生日ではなく法律が改正される2022年4月1日になるということがポイントです。
19歳と18歳の人の成人式はいつになるの?
ここで問題になるのが、「19歳と18歳で成人になった人は成人式はいつ行われるのか?」ということですよね。
例えば法改正後最初の成人の日は2023年1月9日(月)ですが、2022年1月10日(月)の成人の日に成人式を行わなかった2002年4月2日~2003年4月1日の間に生まれた「19歳成人」の人と、2022年4月1日現在で成人となった2003年4月2日~2004年4月1日の間に生まれた「18歳成人」及び2004年4月2日以降に生まれて2023年1月9日までに18歳になっている人が合同でやるんでしょうか?
法務省によると以下のように説明しています。
成人式の時期や在り方について法律による決まりはなく、各自治体の判断で実施されています。
引用元:http://www.moj.go.jp/MINJI/minji07_00238.html#3
ということは、自分が住んでいる地区によって違うということです。
ざっと調べてみましたが、ほとんどの市区町村が「2022年度以降も成人を祝う式典の対象年齢は20歳に維持する」としているようです。
そもそも1年間の対象者が多い市区町村は式典を複数回に分けて行っているところもあるため、成人年齢が引き上げられたことにより実質2倍の対象者になってしまったら大変ですよね。
調べ見たところ「不明」としている市区町村はあるものの、「18歳以上を対象にする」という市区町村は2020年1月10日現在見つけることができませんでした。
各市町村のHPに掲載されているので、自分がすんでいる市区町村のHPをチェックしておくといいですね。
どうして成人年齢を引き下げることになったの?
「成人年齢を20歳とする」という制度は民法第4条で定められていますが、定められたのは今から約140年前の明治9年に制定されました。
そんな長い間変わらなかった成人年齢が2019年6月13日の参院本会議で20歳から18歳に引き下げることが決まったのですが、そもそもなぜ引き下げることになったんでしょうか?
法務省の公式HPには以下のように説明されています。
我が国における成年年齢は,明治9年以来,20歳とされています。
近年,憲法改正国民投票の投票権年齢や,公職選挙法の選挙権年齢などが18歳と定められ,国政上の重要な事項の判断に関して,18歳,19歳の方を大人として扱うという政策が進められてきました。こうした政策を踏まえ,市民生活に関する基本法である民法においても,18歳以上の人を大人として取り扱うのが適当ではないかという議論がされるようになりました。世界的にも,成年年齢を18歳とするのが主流です。 成年年齢を18歳に引き下げることは,18歳,19歳の若者の自己決定権を尊重するものであり,その積極的な社会参加を促すことになると考えられます。引用元:http://www.moj.go.jp/MINJI/minji07_00238.html
確かに、高校を卒業して学生ならまだ成人ではないと言われても納得できますが、高校卒業後すぐに就職した人は世間から見たら立派な大人だし、環境の変化で様々な情報を簡単に得ることが出来るようになった現在、子供でも大人顔負けの知識を持っている人が増えてきました。
また、世界的に見ても18歳が成人の国は多いということも理由の一つです。
[box class=”box26″ title=”18歳が成人の主な国”]
アイルランド・オランダ・スイス・スウェーデン・ノルウェー・フランス・モンゴル・イギリス・アメリカ(州によって異なる)
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成人年齢を引き下げると何が変わるの?
今回改正があるのは民法が定めている「成年年齢」ですが、まず前提として成年年齢に達すると「一人で契約することができる」、「父母の親権に服さなくなる」ようになります。
つまり成年に達すると親の同意がなくても自分の意思で様々な契約ができるようになるということです。
また、成人になってできるようになるといって真っ先に思い浮かぶのが「お酒とタバコ」だと思いますが、これは今までと変わらず20歳にならないとダメですので注意が必要です。
[box class=”box26″ title=”18歳(成人)になったらできること”]
- 親の同意がなくても契約ができる
携帯電話の契約
ローンを組む
クレジットカードの作成
住宅を借りる など - 交通事故の示談
- 10年有効のパスポートが取得できる
- 国家試験の取得ができる
医師免許、薬剤師免許、司法書士など - 結婚ができる
女性の結婚可能年齢が16歳から18歳に引き上げられ、男女共18歳になる - 国籍を選択できる
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[box class=”box27″ title=”20歳にならないとできないこと”]
- 飲酒
- 喫煙
- ギャンブル
競馬、競輪、競艇、オートレース - 大型・中型自動車運転免許取得
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18歳で成人になったらどんな責任を追うようになる?
以上にまとめたように、18歳で成人になったら出来る事は増えますが、その分当然責任も増えることになります。
ではどんな責任を追わなければいけなくなるのでしょうか?
①不法行為責任
今までは20歳未満の未成年が不法行為をした場合は保護者の責任でしたが、法改正で18歳成人になると18歳以上の人の不法行為は自ら責任を取らなければいけなくなります。
②契約責任
未成年の場合、契約には親の同意が必要となり、もし未成年者が親の同意を得ずに契約した場合は「未成年者取消権」という法律によってその契約を取り消すことができますが、成人になると親の同意がなくても自分で契約が出来るようになる反面、その契約に対して責任を負うのも自分になります。
契約書をよく読まずに安易に契約してしまって解約したい…という場合、高校卒業後社会人となって安定した収入があればいいのですが、学生でアルバイト程度の収入しかない場合でも自己責任になるので注意が必要です。
まとめ
成人年齢引き下げの2022年4月1日まであと2年となり、成人年齢引き下げの時に18歳~19歳の人やその子を持つ親にとっては人ごとではない話題ですよね。
成人式については各市区町村に判断を委ねているため自分が住んでいる市区町村のHPを確認することで「自分の成人式はいつなのか?」ということが分かるということが分かりましたが、2020年1月10日現在で調べたところほとんどの市区町村では「成人式は20歳」が対象という判断をしていました。
まだ未定の市区町村もこの流れからいくと20歳で成人式になるのではないかと予想しています。
とは言え、18歳で成人になると出来る事や注意することもあるので大人になったから何でも出来るようになった!と喜ぶ前に注意点をよく確認してトラブルに巻き込まれないように知識をつけておきましょう!
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